日経平均は反落、先物主導の展開で12営業日ぶり売買代金2兆円割れ

東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米国株安を受け朝方から主力株で売りが先行。10月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表 で下げ渋り、後場にはプラス圏に転じる場面もあった。ただ日中は先物主導での展開が続き、上値の重さが意識される中、大引けにかけて指数は軟化した。

東証1部の売買代金は10月6日以来、12営業日ぶりの2兆円割れとなった。

東 京市場は連日、値動きの荒い相場が続いていたが、終値が前日比で100円以下となるのは13営業日ぶりとなる。しかし現物での商いは乏しく、市場からは 「先物に振り回されるような形での商いが続いている」(国内証券)との声が上がった。業種別では海運、空運などが堅調だった一方、非鉄金属、石油石炭が軟 調となった。

朝方は米株安を受け、一時130円超の下落幅を見せる場面があったが、午前中に発表された中国製 造業PMIを好感し自動車や電機などの外需株の一角に買い戻しが入り、指数は持ち直した。後場に入ると、先物買いでプラス圏に転じ、一時36円高まで買わ れたものの、手掛かり材料に乏しい中で再度、安値圏に戻る形となった。

光世証券執行役員の西川雅博氏はきょうの相場について「変動率の大きい状態が続いている」と指摘。そのうえで、カナダの銃乱射事件に関し、イスラム国の関与の可能性が指摘される中で「市場にやや暗い影を落としている」として、今後の動向に注視が必要だとの認識を示した。

個 別銘柄では新光電気工業<6967.T>が10月14日に付けた年初来安値を更新。2015年3月期連結業績予想の下方修正を22日に発表し 嫌気された。一方、フォスター電機<6794.T>は大幅高。15年3月期の連結業績予想を上方修正したと発表し、好感された。

東証1部騰落数は、値上がり534銘柄に対し、値下がりが1183銘柄、変わらずが117銘柄だった。

 

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JDIが通期最終赤字に転落へ、スマホ用液晶の出荷未達

ジャパンディスプレイ <6740.T>は15日、2015年3月期の連結業績予想を下方修正し、当期純損益予想が100億円の赤字に転落すると発表した。従来予想 は268億円の黒字だった。スマートフォン(スマホ)用液晶の出荷が計画より落ち込む。さらに、国内工場の閉鎖で特別損失を計上することが響く。

今年3月19日の上場後、2度目の通期決算は最終赤字に陥る。

売上高予想は7400億円(従来予想は7500億円)、営業利益予想は65億円(同400億円)に、それぞれ下方修正した。

7―9月期に見込んでいた大口顧客の出荷に遅れが生じたことが響く。関係筋によると、米アップルが9月に発売したiPhone6の液晶の量産で、バックライトの取り付けの工程に遅れが発生したことがわかっている。

これに加え、中国スマホメーカー向け液晶の高精細化が想定よりも遅れ、価格下落の激しい中級品の比率が高まったことで、限界利益を押し下げた。

アップル向けと中国スマホ向けの出荷の遅れは中間決算に響くが、下期にかけて挽回する方針。ただ、利益率の高い国内ス マホメーカー向けの液晶出荷が想定より落ち込むことが響き、通期計画の下方修正につながった。スマホ事業の減損を発表したソ ニー<6758.T>の苦戦が背景となっている。

<深谷工場を閉鎖>

同時に、ジャパンディスプレイは、深谷工場(埼玉県深谷市)を2016年4月に閉鎖すると発表した。中小型液晶市場の 競争激化で、国内6拠点体制から5拠点体制に効率化する。特損は2015年3月期下期に70億円を計上する。 同工場の閉鎖によって、年間70億円の固定費削減になる見込み。

同社発足前に東芝の拠点だった深谷工場は、ガラス基板サイズが第3世代(550mm×670mm)にとどまる。最新鋭 の茂原工場(千葉県茂原市)のサイズが第6世代(1500mm×1850mm)なのに対し、生産効率が劣ると判断した。深谷工場の従業員は、他の拠点に配 置転換する。

ジャパンディスプレイ株の15日の終値は439円。今年3月に上場後、公開価格900円を一度も上回ることなく推移し ている。上場からわずか40日後に2014年3月期の業績予想を下方修正して一段の株価下落を招いたが、2015年3月期の業績予想も中間期時点で達成を 断念する。

 

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