16日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=102円台前半を中心に取引された。午後5時現在は、前日比06 銭円安ドル高の1ドル=102円43~44銭。ユーロは35銭円高ユーロ安の1ユーロ=131円73~77銭。朝方は海外市場の流れを引き継ぎ、円買いド ル売りが先行。午後に入って利益を確定するための円売りドル買いが入り、もみ合った。市場では、急速な円安の影響を見極めたいとの見方が出ていた。
共同通信
米国の中央銀行であるFRBは、2008年12月にゼロ金利政策を採用し、政策金利をそれ以上は下げられなくなると、2009年以降は量的緩和政策、いわゆるQEをこれまで3度にわたって行ってきました。バーナンキ議長が主導する前代未聞の超金融緩和政策というわけです。
では、この超金融緩和策を続けてきた理由は何だったでしょうか。すでに2008年12月にゼロ金利政策決定から4年以上も続いているわけですが、これを続ける根拠はいくつかの変遷を辿ってきたのではないでしょうか。
最初はもちろん、2008年9月リーマンショックから急拡大した世界的な金融危機、「100年に一度の危機」からの脱出を目指すということだったでしょ う。それが果たせぬまま、今に至っているということではないでしょう。2010年春にかけ、FRBでは超金融緩和見直し、出口政策、金融引き締めへの転換 思惑がいったん浮上しました。
ところが、それは挫折するところとなりました。挫折させることになった一因は、2010年初めのギリシャ危機を発端とした欧州債務不安、ユーロ危機だっ たでしょう。その後、2011年にかけて、ギリシャからさらに欧州の大国の一つであるイタリアにも危機が波及する頃から、米金利は米景気指標で説明できな いほど低下し、それは欧州不安と連動する傾向が強まりました。
この頃から、FRBは超金融緩和継続の主たる根拠を、米国外要因、つまり欧州不安として説明するようになったのです。
◆異常な政策の結果は、バブルかインフレか
その欧州不安は、2012年にはもう一つの欧州大国、スペインにも波及するなど米国のみならず世界経済を揺るがし続けたものの、2012年後半からは改善に向かい、最近ではギリシャなど一部の例外を除くと「危機」前に戻ってきました。
世界的金融危機も、欧州危機も「過去のもの」となりつつあります。それでもFRB超金融緩和は継続しているわけですが、その根拠は2012年後半頃から雇用回復の遅れということになりました。雇用が回復、失業率が6.5%へ低下するまで超金融緩和を続けるとして。
それにしても、超金融緩和とは、文字通り前代未聞の金融緩和、ある意味で「異常な政策」でしょう。それを継続する根拠が、これまで見てきたように変遷するなら、何らかの影響があるのは当然でしょう。